KBabel - 旧 Wiki アーカイブ

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このページは10年以上前の非常に古いものであり、歴史的資料保存を目的として維持しています。
現在の状況とは大きく異なる場合がありますので、原則として参考にはしないで下さい。

KBabel は古いアプリケーションです。Lokalize を使用してください。

kdesdk?

本家ページ : http://i18n.kde.org/tools/kbabel/ …はもうリンク切れのようです…。

解説

ここではKBabelの最低限の設定と使用法について説明します。
Debianユーザの方は、こちらも参考にしてください。

KBabelとは

KBabelはKDEの翻訳チームが使用している翻訳補助ツールです。検索機能、使い勝手、UTF8エンコーディング、エラーチェック機能などの面において、強力な機能を持っています。KDEだけでなく他の翻訳プロジェクトの人にも有用なツールでしょう。

インストール

ここではKBabel-1.0.2(KDE3.1.xに含まれているもの)を対象として説明します。KBabelはkdesdkに含まれていますので、通常は、ディストリビュータで配布されているパッケージをインストールするのが良いでしょう。もし自分でコンパイルしてインストール場合には、libdb-4.xなどが必要になります。

コンパイル手順は以下の通りです。 ./configure --prefix=$KDEDIR make su make install

KBabelの設定

KBabel本体の設定

KBabelを立ち上げると魚のスプラッシュスクリーンの後にKBabelが立ち上がります。
初回立ち上げ時は、下の画像のような設定の入力を求めるダイアログが出て来ます。

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画面1:設定の入力を求めるダイアログ

「OK」を押すと次の画面になります。

画面2:設定ダイアログ - 個人情報
画面2:KBabelの設定ダイアログ - 個人情報

ここには自分の名前とメールアドレスを入力して下さい。「ローカルな名前」もローマ字のままで問題ないでしょう。
そのほかの情報は上の画面を参考にして下さい。

個人情報の他の設定項目としては「編集」、「保存」、「スペルチェック」、「差異表示(Diff)」、「ソース」、「その他」があります。
そのうち「編集」、「スペルチェック」、「差異表示(Diff)」、「ソース」、「その他」に関しては特に変更する必要はないでしょう。


次に「保存」の設定です。ここでは、「一般」についての設定をします。
その他の「ヘッダ」と「著作権表示」については、変更する必要はないでしょう。

画面4:KBabelの設定ダイアログ - 保存(一般)
画面4:KBabelの設定ダイアログ - 保存(一般)

ここで重要なのはエンコーディングです。これは必ずUTF8にして下さい。KDE3.xではほとんどの文字を
内部でUTF8で扱っています。メッセージカタログもja.poは全てUTF8になっています。KBabelで
メッセージカタログを扱う分にはほとんど意識しないで済むので、ここは必ずUTF8にして下さい。


次に「検索」の設定を行います。

画面3:KBabelの設定ダイアログ - 検索
画面3:KBabelの設定ダイアログ - 検索

検索は、翻訳中にデータベース(3種類ありますがこれの設定は後で説明します)の中から検索してきて
操作画面の右下部に表示してくれるという機能です。「自動的に検索を開始」にチェックを入れておくと、
次のメッセージに移動したときに自動的に検索を開始して表示してくれます。

ちなみに3種類というのは以下の通りです。

相当遅いマシンならともかく、普通のマシンなら数分でインデックスを作成できるので
翻訳データベースを使用するのがよいでしょう。

設定については、辞書の設定のところで説明します。


以上で本体の設定は終了です。なおこれらはメニューバーの「設定」→「KBabelの設定」から再設定できます。


カタログマネージャの設定

まず、メニューバーの「ツール」→「カタログマネージャ」で、カタログマネージャを起動します。

すると、カタログマネージャの起動とともに、下のようなダイアログが出てきます。

画面5:カタログマネージャの設定を求めるダイアログ
画面5:カタログマネージャの設定を求めるダイアログ

「OK」を押し、カタログマネージャのメニューバーから「設定」→「カタログマネージャの設定」を選ぶと、次の画面になります。

画面6:カタログマネージャの設定ダイアログ
画面6:カタログマネージャの設定ダイアログ

まずテンプレートと日本語メッセージファイルをここからダウンロードします。
基本的に、最新のものを選んでくればOKです。
(ダウンロードするものは、「kde-i18n-ja」と「kde-i18n-templates」です。)

そして展開したディレクトリをそれぞれ上に指定します。
例えば/usr/local/extend/kde-i18nというディレクトリでこれらのファイルを
展開した場合は上の画面のようにします。

そして「OK」をクリックすると、指定したディレクトリが存在すれば下の画面のように、
翻訳の進捗状況の情報が生成されます。

画面7:カタログマネージャの進捗状況の生成画面
画面7:進捗状況の情報の生成画面


辞書の設定

続いては、辞書の設定です。
辞書の設定はメニューバーの「設定」→「辞書の設定」で行います。


・翻訳データベースの設定
「辞書の設定」から「翻訳データベース」を選択すると設定ダイアログが現れます。

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画面8:辞書 翻訳データベースの設定ダイアログ
画面8:辞書 翻訳データベースの設定ダイアログ